観光庁の宿泊旅行統計調査の結果、今年2月の宿泊施設の延べ宿泊者数(第2次速報値)は、前年同月比2・6%増の3677万人泊だった。全国のうち27都道府県が前年同月の実績を上回った。昨年は1月末だった旧正月休暇が今年は2月だったため、中華圏の宿泊需要が増加し、外国人延べ宿泊者数が前年同月に比べて約2割増となった。一方で日本人延べ宿泊者数は微減で、前年同月の実績を3カ月連続で下回った。
2月の延べ宿泊者数の内訳は、日本人延べ宿泊者数が0・9%減の2981万人泊、外国人延べ宿泊者数が20・7%増の696万人泊。全体に占める外国人の割合は18・9%だった。
日本人、外国人を合わせた延べ宿泊数が多い上位5位の都道府県は、(1)東京都(2・4%増の432万人泊)(2)北海道(10・1%増の306万人泊)(3)大阪府(14・8%増の283万人泊)(4)千葉県(5・2%増の174万人泊)(5)沖縄県(11・4%増の164万人泊)。
全国のうち27都道府県が前年同月の実績を上回ったが、なかでも伸び率が2割以上となったのは、青森県(22・8%増)、山梨県(20・0%増)、香川県(37・8%増)の3県だった。
外国人延べ宿泊者数が多い上位5位の都道府県は、(1)東京都(8・6%増の129万人泊)(2)北海道(16・8%増の106万人泊)(3)大阪府(27・3%増の105万人泊)(4)沖縄県(32・6%増の39万人泊)(5)京都府(13・6%増の37万人泊)。
全国のうち外国人延べ宿泊者数が前年同月を上回ったのは41都道府県に上った。伸び率を見ると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)で17・2%増だったが、地方部(三大都市圏以外)では24・5%増に及んだ。
外国人延べ宿泊者数を国・地域別に見ると、中国が33・7%増の198万人泊で、全体の31・5%を占めた。以下は、台湾が13・0%増の107万人泊、韓国が7・0%増の102万人泊、香港が11・1%増の50万人泊、米国が9・7%増の26万人泊などだった。米国までの上位5カ国・地域で外国人全体の76・7%を占めた。